推理するとき〜(本題)

(i)「村人は狼を探し、狼は生存を期す」

 冒頭にある通り、ひとつには"立場"が、つまり ゲームにおける"目的"が大きな違いとなります。
勿論 人狼も "探すフリ"はしますし、村人でも できれば死ぬのは勘弁願いたいのが人情ですが、あくまでそれは第二義。村人は狼を見つけ出さないと負けますし、狼は最終的に生き残らなければ勝てません。
(村人でも 自分以外を吊り殺して 自分が吊られなければ勝つ というやり方も あるにはあるのですが)

→ (更にここから、どういう違いが生まれるか)
・実際に探すことと探すフリ:狼探しの推理を重ねる村人には ある程度"考えてきたことの流れ"が生まれます。生き延びる方便で探すフリをしてみせる狼にとって、推理の道筋を用意するのは面倒なことです。
・故に カバーストーリーや偽装が充分でない狼の推理には
「考えの道筋が一貫しない」「情報の揃った終盤になっても 薄く広く疑惑を振りまくのみ」といった傾向がみられがちです。

(i)'「狼が勝つためには、(決まった数の)村人が吊られなくてはいけない」

・灰の村人が吊られる余地を残すため:気づいても言及しにくいポイントが出てくる
・村人を吊るため:「突っ込みやすい"隙"へ 安直に飛びつく傾向」「場合によっては 嘘を付く必要」があります

・格言に「日常で人々が概ね正直であろうとするのは、神が嘘を禁じたからではなく、嘘をつかない方が気楽だからだ」ともありますが、ともあれ嘘をつくのは 後ろめたく感じたり、なかなか慣れないこと。
・狼が村人と争ったり追い落としたりする際には、言葉の端々に負い目が出たり、口にしにくい部分があったり、白を黒と言う上での無理が生じたりします。
・その人(2人以上のライン)が狼側だった場合、どの発言部分が嘘になるかを考え、「狼(村人)には口にしにくい台詞」を探すことは助けになる手法です。